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端材から画材へ NO.1

2023.06.14

こんにちは、川澄です。

本日は前回に続いてドゥジドゥの取り組みが1つ形になったご報告です。

テーマは ”端”材から”画”材へ

建築廃材問題(ゴミ問題)への取り組みの一環として、
フラッシュ家具製作から発生する端材(ゴミ)を活用した絵画サイズ規格の木製パネル製作です。
本日は、フラッシュ家具と100%リサイクル木製パネルの関係性について。

〇フラッシュ家具とは

①芯材(下地を梯子組したもの)の表裏面に面材を張り合わせたパネルをつくる
②芯材と面材は接着剤(ゴム糊、木工ボンド)とフラッシュプレスと呼ぶ機械のプレス(圧力)により圧着して仕上げる
③フラッシュパネルを組み合わせて製作する家具をフラッシュ家具と呼ぶ。

フラッシュパネル(写真の面材はシナベニヤ)
片面フラッシュパネル(片面に面材が張っていない)

〇フラッシュ家具の主な材料

①面材 ポリエステル化粧板、メラミン化粧板、突板化粧板、シナベニヤ、ラワンベニヤ、MDF等
②芯材 ジェルトン、LVL等

〇製作で発生する端材(ゴミ)

家具製作において先ほど挙げた材料の端材が必ず発生します。
絵画サイズと同じように材料には規格サイズがあり、
ベニヤ板関連では910×1820(3尺×6尺)が一般的で必要なサイズ加工しながら家具製作は進んでいきます。
特注家具は物件毎にデザイン、形状、サイズ等違うために材料の使いまわしが基本的に出来ません。
製作する家具のサイズに合わなければ材料としては使えない。
また、発生する端材のサイズ等が物件毎に変わってくるので、保管しておくことは現実問題として非常に難しい。

また、端材を保管して何に使うのか?結局これが問題となってしまう。
ハッキリとした目的が無いのに保管しておくのは無駄。

≪端材保管の問題≫

・保管スペースの確保
・多様なサイズ、種類(デザイン、色、厚み)の端材を管理
・管理するためのスタッフが必要
・端材を保管して何に使うのか?

これはゴミ(端材)です
これもゴミ(端材)です。ポリ化粧板:サイズ1,820×308
これもゴミ(端材)です。芯材です。

〇フラッシュ家具製作と相性抜群

絵画に使われる木製パネルは裏面に面材が張っていない。
建築業界では芯材の片面だけ面材を張ることを片面フラッシュパネルと呼ぶ。(略して片フラ)
言わば、パネル製作はフラッシュ家具製作における基本技術です。
建築現場の中で置き換えると棚板1枚作っているのと変わりない。
材料と製作技術、製作機械どれも揃っていて相性がとても良い。

端材100%で材料は揃う

家具製作から発生した端材の約80%をパネルの材料として活用できる。
80%活用出来る理由として絵画パネル規格の豊富さにある。

F型、P型、M型、S型
A・B規格、写真サイズ等

勿論、端材を活用するため製作サイズには限度がある。
しかし、端材を使い切ることを第一に考えるとサイズの豊富さは重要な点です。

例えば、下記のサイズ
F0(180×140)、FSM(227×158)

建築現場では中々使わない寸法です。
しかし、絵画サイズ規格で考えれば有効活用出来る丁度よいサイズになります。

絵画規格とは外れますが、
最近では某おまけシールサイズ、コースターサイズ、それよりも小さいサイズでも活用できる。

パネルを製作する上でも隙間時間を利用して製作可能で、
1度に数を作れるのがメリットでもあります。
小さいサイズになれば一度にプレスかける枚数も増えます。
端材や製作技術まで相性が非常に良い木製パネル製作。

以上でフラッシュ家具と木製パネルの関係については終了です。

次回も続きです。
それでは次回のブログでお会いしましょう。

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私がドゥジドゥ代表の川澄です。

 

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